半値八掛け二割引の株式投資③GIS編

半値八掛け二割引

■ 投資理由:なぜGIS(ゼネラル・ミルズ)なら「握力」を維持できるのか?

1. 負債のコントロール:巨大買収からの「デレバレッジ」
2018年にペットフード大手ブルーバッファローを約80億ドル(約1.2兆円)で買収した際、有利子負債は一気に跳ね上がりました。しかし、その後が見事です。

  • D/Eレシオ(負債資本倍率)の推移:
    • 2018年(買収直後): 1.95(かなり高電圧なリスク状態)
    • 2024年〜2025年最新: 1.17 〜 1.49
    • デバッグ結果: 買収後の数年で、営業利益から着実に借金を返済。現在は「投資適格(インベストメント・グレード)」の格付けを余裕で維持しており、倒産の懸念は極めて低いです。
  • 利払い能力(インタレスト・カバレッジ・レシオ): 5.3倍
    • 営業利益が支払利息の5倍以上あります。「利息が高騰しても、利益で十分カバーできている」状態です。

2. キャッシュフロー:不況知らずの「ベースロード電源」
HRL同様、GISの強みは「どんな時も現金が入ってくる」というキャッシュの良さです。

  • 営業キャッシュフロー: 年間 約33億ドル(約5,000億円)
    • 2024年度は前年比で18.8%もアップしました。インフレで原材料費が上がっても、値上げを浸透させて現金を回収する力はありますが、2025年度は約 29.2億ドル(約4,500億円) となりました。10.0%もダウン( ;∀;)
      主な理由は「将来への先行投資」です。ブランド力を高めるための広告宣伝費(マーケティング)や、新製品開発に現金を振り向けたため、手元のキャッシュフローは一時的に減少しています。
  • フリーキャッシュフローの使途: 2024年は稼いだ現金のうち、約8億ドルを設備投資、残りを配当と負債返済、そして自社株買いに充てるてましたが、2025年度は、約7億ドル強 へと少し落ち着きました。

3. 配当:120年以上続く「不滅の送電網」
「配当王(50年以上連続増配)」という肩書き以上に重いのが、その支払い実績です。

  • 配当支払い継続: 126年以上
    • 連続増配年数こそ途中で据え置いた期間があるため「配当王」の公式リストからは外れることがありますが、1898年から一度も配当を欠かしていないという実績は、米国株の中でもトップクラスの「高耐久スペック」です。
  • 直近の増配: 2024年も1株あたり0.59ドルから0.60ドルへ、そして2025年には0.61ドルへと着実に上昇。

4. 筋肉質な変貌:ヨーグルト売却とペットフードへの注力

  • ヨーグルト事業(Yoplait等)の売却: 売上は約2,000億円規模ありましたが、利益率が低いため、あえて売却。
  • ペットフード(Blue Buffalo): 営業利益率は20%を超え。(人間だけじゃない!)
  • ハーゲンダッツ: 世界100カ国以上で展開。インフレ局面でも価格を上げられる「最強のブランド」として機能しています。

5. 直近決算とCEOの「強気」:未来への確信

  • ヨーグルト事業の売却による一時的な売上減や、ブランド再構築のための投資が重なり、利益は前年比で大きく下がりました。しかし、CEOは「これは将来の持続的な成長のために必要な『ダウンタイム)だ」と断言。第4四半期からは再び利益成長の軌道に戻ると宣言。
    信じましょう!

■ 現場の実録:計算式に基づいた「粛々と調達」

GISもまた、原材料費高騰や物流の混乱を背景に、高値から大きく調整しました。直近最高値の約 90ドルから計算すると:

90×0.5×0.8×0.8 = 28.8ドル

この価格を極限の底として意識しつつ、45$付近から購入を開始しました。

次のナンピンラインを思案中。まだまだ続く食品系『④CAG編』を公開予定です。

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